野に在りて詠まむ
命のほのほ在りて
詠まむとす
空を見上げると、そこには夢がある。
或いは、飛行機が消えていったりする。
変幻自在の雲が、 時として姿を変えつつ消えてゆく。
何回も云うけれど、雲はやっぱり天才である。
と・・・石川啄木が云ったのであった。
このところ、空を見上げるのが怖い。
雲が、暴力的に姿を変えているからである。
不穏と云おうか、怪訝なと云おうか。
とまれ、怪しげなのである。
雲の峰、なる美しい表現もあるけれど。
やはり、怖い。
大雨をもたらし、大災害を引き起こす。
驟雨と云う季語もあるけれど、その驟雨は怖い。
おーい!
と呼びかけてみたくなる、空。
どこへゆくのだ!
飛行機の航跡を追いかけながら、心は千路に乱れる。
ウイルスは、変質を重ねてゆくのに・・・。
人の本質は、いっかな変わらない。
変わらないどころか、むしろ先祖返りしている。
なんだか辛い。
心が痛む、のだ。
人の心は、螺旋的に昔に返ってゆくのだろうか。
行く末は螺旋の終はり夏の雲
荒 野人
命のほのほ在りて
詠まむとす
空を見上げると、そこには夢がある。
或いは、飛行機が消えていったりする。
変幻自在の雲が、 時として姿を変えつつ消えてゆく。
何回も云うけれど、雲はやっぱり天才である。
と・・・石川啄木が云ったのであった。
このところ、空を見上げるのが怖い。
雲が、暴力的に姿を変えているからである。
不穏と云おうか、怪訝なと云おうか。
とまれ、怪しげなのである。
雲の峰、なる美しい表現もあるけれど。
やはり、怖い。
大雨をもたらし、大災害を引き起こす。
驟雨と云う季語もあるけれど、その驟雨は怖い。
おーい!
と呼びかけてみたくなる、空。
どこへゆくのだ!
飛行機の航跡を追いかけながら、心は千路に乱れる。
ウイルスは、変質を重ねてゆくのに・・・。
人の本質は、いっかな変わらない。
変わらないどころか、むしろ先祖返りしている。
なんだか辛い。
心が痛む、のだ。
人の心は、螺旋的に昔に返ってゆくのだろうか。
行く末は螺旋の終はり夏の雲
荒 野人