野に在りて詠まむ
命のほのほ在りて
詠まむとす

男郎花、である。
おとこめし、とも云う。
女郎花に比すると、比較的目立たない。
けれど、その白さは妖しげに揺れる。
男郎花は、女郎花とは一線を画する。
輪郭が定かであって、花にメリハリがあるのである。


21年0923男郎花


 男郎花秘めたる花の矜持かな

           荒 野人