野に在りて詠まむ
命のほのほ在りて
詠まむとす
過日、Aさんからコメントを頂きました。
昔日を思い出させて、頂きました。
桔梗の蕾を、一つずつ潰してポンポンと音をたて遊んでいたものでした。
ご本人は「悪戯」と決められていました。
実は、そこにヒントがあります。
蕾を潰した悪戯をしたのなら、その音を膨らませて句を詠まれては如何でしょうか。
蕾を潰す音があるなら、花開く時の音もあるではないのでしょうか。
さらに敷衍すれば落花の音も、あるのではないでしょうか。
きちかうの花ひらく音落つる音 詠人不知
といった、表現や捉え方もあって良いのではないでしょうか。
花は生き物です。
そっと感慨を込めて詠んでみては、如何でしょう。
花の命は短くて
苦しきことのみ
多かりき
花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生だ
いつもどう詠めば美しく、表現できるか考えております。
それは写真に撮るときも、そうであります。
どの角度から撮れば、より素敵に撮せるかを考えます。
反語も考えます。
ぼくは、いつも反語辞典を机の横に置いています。
俳句は、そうしたものだと思っています。
「正 反 正」を繰り返す弁証法のような、ものです。
少し生意気なことを書きました。
ご容赦を。
俯きて矜持は捨てぬ桔梗かな
荒 野人
命のほのほ在りて
詠まむとす
過日、Aさんからコメントを頂きました。
昔日を思い出させて、頂きました。
桔梗の蕾を、一つずつ潰してポンポンと音をたて遊んでいたものでした。
ご本人は「悪戯」と決められていました。
実は、そこにヒントがあります。
蕾を潰した悪戯をしたのなら、その音を膨らませて句を詠まれては如何でしょうか。
蕾を潰す音があるなら、花開く時の音もあるではないのでしょうか。
さらに敷衍すれば落花の音も、あるのではないでしょうか。
きちかうの花ひらく音落つる音 詠人不知
といった、表現や捉え方もあって良いのではないでしょうか。
花は生き物です。
そっと感慨を込めて詠んでみては、如何でしょう。
花の命は短くて
苦しきことのみ
多かりき
花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生だ
いつもどう詠めば美しく、表現できるか考えております。
それは写真に撮るときも、そうであります。
どの角度から撮れば、より素敵に撮せるかを考えます。
反語も考えます。
ぼくは、いつも反語辞典を机の横に置いています。
俳句は、そうしたものだと思っています。
「正 反 正」を繰り返す弁証法のような、ものです。
少し生意気なことを書きました。
ご容赦を。
俯きて矜持は捨てぬ桔梗かな
荒 野人