2023年01月31日 寒牡丹 野に在りて詠まむ命のほのほ在りて詠まむとす寒牡丹の色の鮮やかさは、云うまでもなかろう。大気が冷えて冷え切るほど、色が純化されるのだと思う。無垢である。無垢なほど、白さが極まる。心が澄み渡ってゆけば、これほど白くなれるだろうか。だとしたら、明鏡止水の心境である。寒さの中で、日本ミツバチが蜜を求めて鼻の周りを遊弋している。ほの暖かさガなせる業である。 寒牡丹明鏡止水の極みかな 荒 野人 タグ :#ひびきあふ#野人#寒牡丹#明鏡止水#極み#無垢#心境#日本ミツバチ#大気#純化
2022年07月07日 梔子の花 野に在りて詠まむ命のほのほ在りて詠まむとす仲夏の季語である。強く匂ふ。咲き場所が分からなくても「嗚呼、梔子だな!」と合点できる。白き嫋やかな咲き始め。忽ち虫が付いて、茶色に錆びてゆく。儚い花でもある。 儚さの極みのしるし花梔子 荒 野人 タグ :#ひびきあふ#野人#梔子の花#儚さ#極み#嫋やか#錆びる#仲夏#季語
2022年01月08日 シモバシラ 野に在りて詠まむ命のほのほ在りて詠まむとす雪の降り始める前、シモバシラの観察に出かけた。少しだけ、シモバシラが出来ていた。可愛らしいシモバシラである。よくよく観察すると、氷が繊維状になって形を為している。その淡さが垣間見えて、心がほっと温まった。癒される、のだ。一つだけ、長く伸びたシモバシラがあった。観察が終わって帰宅に向う道すがら、雪が降り始めた。粉雪であった。その雪はやがて、本降りとなり積もり始めた・・・。 シモバシラ寒さ極みてズンと伸ぶ 荒 野人 タグ :#ひびきあふ#野人#シモバシラ#極み#観察#繊維状
2020年08月05日 睡蓮 野に在りて詠まむ命のほのほ在りて詠まむとすコロナの勢いは衰えず・・・。無為無策、の極みの結果。げに恐ろしきは、感性の劣化。 睡蓮の階調極む仕業かな 荒 野人 タグ :#ひびきあふ#野人#睡蓮#仕業#階調#コロナ#無為無策#極み#感性#劣化